Aterm MR03LNを買ってみて数日つかった感想

唐突ですが、普段はIIJ SIMをMR02LNに挿して持ち歩いています。基本的には満足していたのですが、先日の フレッツスポットでPPPoEが使えなくなるらしいので困っている件 の通り、MR02LNをフレッツスポットに抜けるために使うとLAN側の2.4GHzが混み合っているせいなのか、満足に速度が出ずに5GHz使えるモバイルルータがいいなぁとか呟いていた矢先に、MR03LNが2/1から出るよーというタイムリーなニュースを見たので衝動的にAterm MR03LN買いました。

LAN側のWiFiで5GHzが使えるのはドコモから出るっぽいHW-01FとかL-02Fとかもあるっぽかったのですが、そもそも現時点では発売前のようだったのと

  • そもそもLG製のモバイルルータはL-04Dを一時使っていたときに、WiFiが切れまくる(それも手動でSSID選び直さないと再接続できない)という現象でものすごく印象が悪い
  • HuaweiはEmobileの初期のPocketWiFi以来使ってないのでなんとも言えない、けどもAtermより安定しているとも思えない
  • まあそもそもドコモからの発売だと回線契約するのは発売直後だとコスト高すぎるし、ヤフオクに白ロム出回るの待つしかないのもめんどくさい
  • AtermはMR02LNは使っている限り、かなり安定していて常用するには充分なクオリティ
  • IIJ SIM使っていて実際IPv6は割と真面目に常用しているのでIPv6が確実に使えるMR03LNは魅力的。他のも使えるのかもしれないけど
  • USB直結してNICのように見える仕組みが提供されているかどうか不明。LGはL-04Dと同じ仕様なら使えそうな気配はない

という感じの流れで、これはMR03LN買ってみるしかないなーという思考でした。

とりあえず、MR03LNの自分的ポイントを列挙してみます。ざっくり優先度順。

  • なによりLAN側のWiFiが5GHzに対応している(下記の通り、屋外では使えない注意がでるけど)
  • IPv6に対応(実は予定だったと後から気づいた)
  • MR02LNに比べると結構薄くなっているっぽい(ポケットに常に入れるので意外に重要)
  • クレードルで有線LAN使える,USBケーブルをMac,PCにつなぐとNDIS互換でEthernetに見れる(MR02LNに続いての継続機能)
  • Bluetoothテザリング楽しそう(たぶん使わないけどくらいの低優先度)

まあ、実質、LAN側のWiFiの5GHz対応以外は自分的にはMR02LNから劣化していなければOKというくらい。バッテリーのもちとかは基本的に外出先でMacを開くか、ARROWS Tab持って打ち合わせしているときにしか電源入れない使い方なのでほぼ気にしません。みんなは休止状態とか活用してずっと使うような運用を期待しているのかなーとかTwitter見てると感じるので、ちょっと一般的な使い方とはずれてるんでしょうか。

ファーストインプレッション

で、実際買ってみての印象、感想は以下のような感じです。

  1. 思ったより薄くなってる。iPhoneと重ねてポケットに入れるみたいな感じで同じポケットに入れれるようになりそう。
  2. 5GHzのLAN側のWiFiは普通に使えた。5GHzのSSIDだけ有効にもできた。ただし、Webの仕様に記載されていたのと違い、W52のみ対応のためか屋内専用の注意が出て毎回本体液晶のOKボタンを起動時に押さないと有効にならない。(もちろん、屋外でやっちゃいけないよという前提)
  3. なんとIPv6対応(予定)だった。。。
  4. 本体の電源ボタンのクリック感がかなり微妙。。。押してるかどうかわからん。
  5. 本体のタッチパネルUIは期待を全くしていなかったけど、普通に使える。便利。
  6. IIJ SIMはAPNもプリセットがあって、本体UIだけで接続するところまでできちゃう。
  7. クレードルが独自コネクタからMicroUSBに変わって相当挿しづらい。
  8. 3G/LTE両方だけでなく、LTEのみを掴むような設定がある。
  9. BluetoothテザリングはiPhoneだと使えない。iPod touchとかiPadはいけるっぽい。Androidもいけるのかな。
  10. BluetoothとWiFiは共存できないらしい。本体UIのショートカットから簡単に切り替えられる。
  11. クレードル挿すとちゃんと横画面表示になるとか、妙なところで芸が細かい。
  12. そういえば、使ってなかったので全然良いけど、MicroSD使えなくなったのとUSBからの給電機能とさらりと消えましたよね。
  13. LTEの感度というか掴み具合は体感だけど結構良い気がします。自分の平日の活動範囲だとほぼLTE掴んだままで移動もできます。屋内もOK。

むやみやたらといろいろ書きましたが、詳細のところはダラダラとコメント書いていきます。

11ac対応、当然5GHzでも使えるLAN側WiFi

これの為に買ったと言っても過言ではない5GHz対応。有効になっているときの使用感はiPhoneからも問題なく繋がり何の問題もなさそうです。パフォーマンスにも特に不満を感じることはないです。ちなみに、細かい設定ですが、無駄に2.4GHzのSSIDは有効にならず、5GHzのSSIDだけを有効にできるので、プライマリSSIDは5GHz限定にしておいてどうしても必要な場合だけ、セカンダリのSSIDを有効にしてあげるという運用にするつもりです。

という風に割と順調に見えたところだったんですが、どうも現時点での仕様かもしれないけど、5GHzは屋内仕様限定の模様で、チャンネル的に言うとW52しか使えないらしいことに気づきました。公式の仕様ページ は未だに、LANインターフェース→無線LANインターフェースの仕様を見ると、W52,W53,W56の3つに対応していて、屋外でもつかえるW56が含まれているのでDFSとかも実装されてるんだろうなぁと予想していたのですが...

ただ、下記のIPv6の対応もソフト的にまだ未実装という雰囲気で、予定になっているところも含めると、ソフト側の実装が間に合っておらず、ハードウェア的にはW52,W53,W56に対応することができる、且つ、DFSなんかも実はちゃんと実装できるような状態にハード的にはなっているのかなー、ということを期待したいところです。ファームウェアアップデートでW56対応されないかなー。

ちなみに、5GHzのSSIDを有効にしていると、電源を入れる(休止状態からの復帰もかな?)ときに、5GHzは屋内専用だけど有効にするか?と本体のUIで聞かれるのでOKを押すと有効になります。まあ、屋外でも使え(ry、というか察しろよみたいななにかを勝手に感じつつ、まあなんというかアレな感じで使っております。

実際、とりあえず、フレッツスポットにつないで3-4Mbpsの動画は普通に見れるようになりました。もう忘れかけていた当初のフレッツスポットで自宅のサーバの動画をストリーミングで見るという目標は達成です。ただ、2時間ほどつかっていると、2回くらい唐突に切れました。ほっとくと30秒〜1分くらいで再接続されたのでまあいいかなという感じ。

ちょっと怖いのは、設定画面の注意によると、12個までしかSSIDを検索できず、このリストに出てこない場合は接続できないかもよ、ということを言われます。設定時の検索でSSIDの検索に個数制限があるのは全然良いのですが、実際の接続の際にはSSID指定しているんだし、検出される個数に関係なくとりあえず頑張ってつないでほしいもんですが、なんか理由でもあるんでしょうか。

一応モバイル的用途でも、都内でなんどかIIJ SIMで速度計測してみた感じ、10-20Mbpsくらいは全然出ることがあるのでLAN側のWiFiの性能がどうこうもあまりなさそうです。11acは対応機器もってないので動作確認はスルーしました。

IPv6が対応(予定)だった...

MR02LNが普通にAPN設定のところで、IPv4/IPv6が使える状態だったので当然いけるやろーとおもって油断していました。

現状設定画面で、接続方式がプルダウンだけどIPv4のみという状態で、まあここがファームウェアアップデートで増えるのは間違いなさそうなので期待しています。外出先だとやっぱり自宅のGentooなりMacなりにアクセスしたくなるケースが多いので、IPv6無いとすごい不便なのですよね、割と切に願っていますので早めに対応してほしいところです。実際、レイテンシがすごい良いケースもあってIPv6は是非使いたいところです。

ちなみに蛇足的ですが、MR02LNをDNSサーバとして指定した場合にAAAAレコードが引けなくて個別に8.8.8.8なりを指定して乗り切っているという話があったのですが、使わなくなったMR02LNを職場の近くの人に譲ってその人が初期化→IIJ SIM入れて設定したところ、AAAAレコードが普通に引けているという状態になってしまいました。あれーって感じなのですが、、、

おそらく、私のなにかの設定がきっと間違っていたのだろうかというところなのですが、初期化すると何故か使えるようになった説もあって、すでに真相は謎ですが、MR02LNは普通にAAAAレコードも引けるようです。v4/v6両方を使う環境ではDNSサーバとしてMR02LNのv4のアドレスを指定しておけば問題がないという感じですね。とりあえず、過去記事 も訂正しておきました。

一応あるのは、相変わらず、IPv6オンリーだとRAで設定されるので当然ですが、DNSサーバなんかは自動設定されません、あまりないケースでしょうが、身近にv6だけにして、v4 over v6なVPNで生活している希有な人も知っているので、そういう人向けではちょっと面倒くさいのでしょうね。そのうち、こういったモバイルルータなんかでもDHCPv6とかも実装されていくようになるのでしょうか。

本体UIが意外に便利、いくつかのMVNOのSIMの設定はプリセットされていた

いくつかまとめてというところで、タッチパネルの本体UIっていうのは、もともとLCDもないような時代からモバイルルータつかってる身としてはどうしても本体で操作ってめんどくさいし、ブラウザでアクセスして設定でいいやーみたいなノリだったのですが、使ってみるとおもったより便利です。

特に、IIJ SIMはもともと本体側にAPNなどがプリセットされていることもあって、購入直後に電源入れる→本体UIをポチポチと押していけば、LTEを掴んでIPを取れるというのはすご新鮮で便利だなぁと感動しました。電源OFF操作をよくやる自分としては、MR02LNの長押ししつつ休止→電源OFFに時間によって遷移していくというのも捨てがたいところですが、明確にUIで電源OFF選べるほうが間違いが少なくてよいのでしょうね。モバイルルータでもっともムカツク瞬間って電源切ってるつもりなのに実は休止状態で放置してて使おうとしたら電池空っぽなので、確実に電源が切れるというのは私にとっては些細ですが意外に重要なポイントです。

本体UIとしては、いくつかの情報が見れるのですが、WANの電波強度はdBm表記してくれたりしてかなり詳細なのですが、そこまでやるなら、どのバンドを掴んでいるかとかも思い切って出して欲しい気がしています。割と気になりますよね?

あとはショートカットで公衆無線LANにつなぐかどうかを気軽に切り替えれるのはフレッツスポットも使う自分としてはかなりありがたいところです。Bluetoothテザリングはたぶん使わない、エコモードも使う気はない、ルータとブリッジモードを切り替えることも少なそうなので、ほかのショートカットはおそらく使う機会はなさそうですが...

本体が結構薄くてなかなか良い、でも、電源ボタンのクリック感がイマイチ

薄くなってポケットにiPhoneと重ねて入れやすくなって割といけてる感じ。

slim_mr02ln_mr03ln

MR02LNに比べると大分薄くなった感じがあります。ケース込みのiPhone5と同じくらいの厚みかなーと思っています。

ちなみに、ポイントで書きましたけど、バッテリ薄くなったなーという上のコメントを思いながら、そういえば、MicroSDスロットがなくなったことに気づきました。まあ、実際挿してみたものの使う機会はなかったので全く問題なしですが。

battery_01

MR02LNに比べると、かなり薄くなってます。なにかのスマホのバッテリ流用してるのかなっていう形状、サイズ、容量という感じも。

BluetoothテザリングはiPhoneでは使えない

特に使う予定はないので結果オーライではあるのですが、BluetoothテザリングはiPhoneは非対応のようです。あまり気にしてなかったのでそこまでチェックしてなくてあれーってなりました。

細かいところを確認してみたりぐぐって得た知識としては、Bluetoothテザリングは、プロファイルで言うと、PAN - Personal Access Networking Profileを使っていて、このネットワークを形成するにはデバイス側にはいくつかRoleが定義されていて、今回、MR03LNはインターネットにパケットを転送する役割、つまり、NAPとして振る舞うということですよね。

で、iPhoneはというと、こちらもPANには対応しているのですが、基本的にiPhone自体も3G/LTEの接続機能を持っているので、振る舞いとしてはNAPのみだから繋がらないということのようです。同時にPANUに対応するのは特に難しいとは思えませんが、PANUとして振る舞うのか、NAPとして振る舞うのかというのは別途設定も必要っぽい気がするので、PANUやめとくはPANのときはNAPのみなーという動きってことなのでしょうか。まあ、そういう背景で、iPhoneではBluetoothテザリングを利用するとはできないようです。

ちなみに、職場でiPod touchでためさせてもらったところ、本体からBluetoothペアリングモードにして接続するとさっくりインターネットにつなぐことができました。iPod touch + MR03LNで適当なIP電話で待ち受けとかやると月額がやすい電話として使うとかできたりするのかもしれないなーとか思いました。

サポートがBIGLOBEからNECアクセステクニカに変わった

別にどうでもいいっちゃどうでもいいところなのかもしれませんが、昨年MR02LNをイオンで購入したときはこれはNECアクセステクニカ製だけど、NECアクセステクニカ→BIGLOBE→イオンの商流で売ってるんだから、サポート窓口はSIMとかついてないこの素のルータであっても、BIGLOBEなんだよ、NECアクセステクニカに連絡すんなよーっていう紙を別紙でもらいました。

まあ、直接卸すにはSIMフリーのモバイルルータなんて昨年時点では数も読めないし、商流的にそんなルートがねーよみたいな話もおそらくあったのかなぁと。SIMが必要なのに契約なしの素のモバイルルータなんてどこの売り場で取り扱うのよみたいな話がきっとあったのかなぁとか邪推しています。MVNO向け中心だったのもきっとそういう理由なのかなと。

でもまあ最近はSIMフリーであることのメリットとかデメリットとか、SIM単体売りも大分広まってきたからということもあって、交渉する時間もあってBIGLOBE経由じゃなくてもいけるわーってなったんかなという。ということは真面目に卸していろんな流通に載せると、イオンだけじゃなくて、量販店やらAmazonやらに流れたりするんでしょうか。そうすると、SIMないと使えないんだけど、どうすればいいのとかも増えるだろうし、サポートの体制が強化されたりしてそう。という割とどうでも良い話。

相変わらずUSBでMacと直結してもちゃんと使える

MR02LNから引き継いでる仕様として重要なのは、USBケーブルでつなぐと普通にEthernetなNICとして見える(NDIS互換、linux的に言うとusbnetで使える)ところですね。モバイルルータと言えど、自分の用途は外出さきでのMacのインターネット接続が主なので、カフェなりに座ってるときは下手にWiFi経由しなくてもUSB直結でいいんじゃねーのということでそういう使い方をしています。2.4GHz混んでるしという理由だったので、5GHz使えるなら無線でつなぐのもありかもしれませんが。

でも実際にはモバイルバッテリーで素直にUSBで直結できるようなやつは意外と少なく、というか、Aterm系以外はしらないのですが、そういう意味ではMR03LNを選ぶ価値は自分にはあるのかなぁと思っています。どうでもいいけど、もともとこういうことができるのを知ったのは確かWM3500Rだったのを思い出しました。

最後に

と、つらつらとなにも考えずに思ったことをただひたすらに書きました。すっきりした。

一応まとめておくと、微妙だなぁとおもっているところは下記ですね。

  • 電源ボタンのクリック感が無さ過ぎて押してるかどうか分かりづらい
  • 5GHzはなんとか屋外でもつかえるようにファームウェアで対応される未来を夢想している
  • IPv6使えなくて悲しすぎるのでなんとか早めにIPv6対応して欲しい

逆に、良さげなポイントとしては、

  • やっぱり5GHzのWiFi APになってくれるのは混雑とか気にしなくてよくてすごく良い
  • MR02LNからの安定性という意味では、特に変わってなくて安心
  • LTEのみに設定できるようになって掴めないことはあるかもしれないけど、無駄に切り替わらなくて良い
  • 引き続き、USB直結でNICとして使えるので嬉しい

という感じでしょうか。

普通はこれに電池の保ちがみたいな話があるのでしょうが、自分の用途ではそもそもバッテリが空になるほどに酷使することがないので、今回も問題なく使えそうです。

というわけで、IPv6さえ使えるようになってくれれば是非末永くお付き合いしたいレベルの製品なので、IPv6対応だけはなんとかファームウェアアップデート早く来て欲しい。いや、まじで。

一応、いろんな写真たち

allthings

蓋開けてバッテリー取り出したところ。ACアダプタもついてくるけど、MicroUSBだしもういらんのじゃね、とか思う。

mainbody_01

見た目はかなりフラットになったと思う。

mr02ln_mr03ln_01

MR02LNと並べて上から撮るとこんな感じ。サイズ感は一回り大きくなってますが、薄いのでむしろMR03LNのほうが持ち歩きやすいかも。

outerbox_02

Dockの内容物。相変わらずすごいぶっといLANケーブルが付属してる。これもべつに要らないのでは...

outerbox_01

本体の箱収納の様子。